蒸し蒸しと暑い夏がやってきた。長距離練習にとって過酷な季節だ
子どもたちが充実した結果を出すためにも指導法を変えた
それは指導者がお手本を見せることだ
「言葉の指示だけではダメ」だと前々から自分の心の中であった
「一緒に走って、一緒に学んで、一緒に成長する」ことが目標達成への手段と感じていたからだ
ただ私の背中を引っ張る悪魔がいた。
それは、私は5年前に腰痛(ヘルニア)で現役選手を引退している
体重も当時48kg(体脂肪率6%)であったのが64kg(+16kg)という姿に変わっていた
駅伝まで残りわずか4ヶ月でサポートできるのかよ・・・と
「えーい!指導者がそんなのでどうする!子どもたちが頑張っているんだ!とにかく背中を見せる」と心に決め
ここから食事制限、ダイエット生活が始まった
始めは子どもたちのジョギングにも遅れをとっていたが、
1ヶ月もすれば、筋力も戻り、インターバルトレーニングも一緒に行えるようになった。
子どもたちも5年前に引退した選手、復帰1ヶ月で追いかけてくる豚(私)にどことなく必死に見えた
指導者がお手本になることで、取り組み姿勢、共感であったり、反省しあったりと、より子どもたちとの距離も近くなった。
頑張った結果、体重も4ヶ月で−9kg(64kg→55kg)減量にも成功。子どもたちよりも速く走れるようになった
子どもたちよりも、1歩も2歩も先の行動、先読みしたことで練習環境をより整えられ
子どもたちに深みのある練習をサポートすることができた
本気でやるなら、まず自分から
先生というのは「先に生きる」からだ
暑い夏を充実して乗り越え、勝負の秋がやってきた
どんな子も速くなれる④最終章 に続く