現役を引退した6年前。
心も体も限界を突破した。
走れない所まで辿り着いた。
減量、栄養、筋肉、結果、シューズ問題など、いろいろ
色んなことを追求しすぎて、心身共に疲れ果てた。
第二の人生は、
ここまで自分を追い込んだのだから、陸上競技からは離れたいと思い
「先生になりたい」という子どもの頃からの夢
教育の道に進むことにした。
だけど私は、学生時代勉強ができなかったので
こんな大馬鹿が、子ども達に勉強を教える資格がないと思い
中学・高校教員の道に進まずに、幼児教育の道に進むことにした。
※幼児教育・保育を馬鹿にしている訳ではない
幼児教育を選んだのも
陸上競技とは無縁のピアノなどにチャレンジもできるし
過去の栄光とは関係がないと思っていたからだ。
幼児教育の道に進んだことは間違いではなかった。
子どもの命、気持ち、体調、保護者の気持ち、管理、運営など
陸上競技では味わえないことを沢山鍛えられた。
何よりも、子ども達から1番に学んだことは
・子どもは嘘をつかない
・本音で語る
・何事にも全力で本気で取り組む
ところだ
楽しいこと、悲しいこと、怒ること、好きなことにも
大人と違って全力で感情を出す。
キラキラした目で夢を語る姿は、本当に魅力的である。
先生となって
「先生」という存在は、
子ども達に「人生」を教える立場だと思っていたが
私は逆に、子ども達に人生というものを教えてもらった。
子ども達には関心することばかりで
大人といるより、子ども達といる方が
素直で、楽しく、生きている実感を感じる。
だから私は、大人の世界で生きるのではなく
子ども達の世界で、一緒に輝きたいと思い
独立することにした。
陸上競技の世界に戻ってきたのも、子ども達のおかげだ。
(1年半前に指導者として復帰)
私は
自分に嘘をついていた
自分は素直じゃなかっただけ
本当は陸上競技が大好きで
走ることが大好きである。
何かと嘘をついて弱い自分から逃げていた。
好きなことをしていいんだ
好きなことを仕事にしていいんだ
好きなことに迷わなくていいんだ
子どものように素直な気持ちになれた。
私が
何を伝えたいかというと
人生には
失敗もあれば、成功もある。
嫌なこと、楽しいことも。
誘惑もある。
色んな出会いがあり、色んな生き方の人に出会う。
歩む道に
遠回り、近道、回り道、色んな道があると思うけど
つまづいても「時間の無駄だった!」とは思わないでほしい
歩んだ道での、知識と経験は
人生の財産である
だから沢山歩んで、転んで、学んで
自分のモノにしていってほしいと思う。
必ず自分の人生の道が創られる
努力の上に大きな花が咲く